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2025.07.04
導入事例:地域の「足」をスマートに——無人鍵管理とアプリ連携で、観光×交通×まちづくりを支援
新潟市北区 電動キックボードシェアサービス NiMo
愛宕商事株式会社 様
レンタサイクルから新たな移動手段へ。地域のモビリティ課題をキックボードでスマートに解決
新潟市北区でレンタサイクルの運営を行っていた北区役所が、レンタサイクルの無人化と観光・交通の課題を背景に、電動キックボードの導入に挑戦。鍵の受け渡しを無人化し、アプリ連携で観光客の周遊をサポートする新しい仕組みを構築した。

1. 課題
レンタサイクルの無人化と地域活性化への対応。
新潟市北区でレンタサイクルの運営を行っていた北区役所。コンビニで有人対応していた鍵の受け渡しが困難になり、無人化の必要に迫られていました。また、愛宕商事株式会社はカーシェア事業に取り組む中で、地域内の移動手段や観光資源活用という観点から、新たなモビリティシェアリングの導入を模索していました。
2. 解決策
電動キックボードと無人鍵管理を北区役所へ提案。
北区役所との連携により、新潟市の区連携補助金を活用。無人での鍵の受け渡しが可能なシステムと共に、電動キックボードの導入を提案。これにより、マイカー以外の移動手段として、観光客に北区へのアクセスを促す仕組みを整備しました。
3. 選定理由
自社運営を実現できる柔軟なシステム
他社サービスでは自社ブランドでの運営が難しく、またシェアリング向けシステムの完成度にも課題がありました。そんな中、コトブキ様の提案により、柔軟な運営とカスタマイズが可能な点、補助金活用のスケジュールに対応できる点が決め手に。
4. 効果
利用者層と利用シーン
・自転車は50代以上に多く利用され、キックボードは若年層に人気
・キックボードは「楽しい移動手段」としての側面が強く、アクティビティ的な利用も見られる
・福島潟では車で訪れた観光客が現地で借りて遊ぶケースも
導入前の課題と改善効果
導入前:
・QRコード決済(PayPay)を利用していたが、支払い確認が不完全
・動画視聴やテストの確認が甘く、県警からの指摘も
導入後:
・アプリと決済の連動で未払いゼロに
・利用前テストや動画視聴がシステム化され、県警の信頼も獲得
・管理側の手間も軽減し、他地域への展開が可能に

● 納入情報
製品:LAIL グレードL
台数:10台
時期:2023年10月
主な用途:電動キックボードシェアサービス NiMo
● コメント
「ちょっとした遊び感覚で借りられる"楽しさ"が、地域を巡るきっかけになる。交通インフラの代替としてだけでなく、地域活性化のツールにもなり得る存在だと実感しています。」
本事例は、新潟市の課題解決と地域活性化を、民間企業と自治体の協働で実現した好例です。キックボードの導入が単なる移動手段ではなく、街の魅力を引き出す手段として機能している点が印象的でした。